2012年8月30日木曜日

1. 「自分の意見を持てる」授業を作る6

(カ) 自分の意見を書く問題

論述問題には、自分の意見を書く問題を必ず入れる。また、授業の感想を書く問題もある。
1年間の自分の意見を書く問題は次の通り。

原爆がもたらした悲劇と投下の目的について、次の視点から自分の意見を述べよ。
「原爆の絵」が集中しているのはどこか。その理由は何か。
アメリカが原爆の実態や事実を隠した理由は何か。それは何を生んだか。
原爆開発の当初の目的は何か。
広島に続いて長崎に投下されたのはなぜか。
日本人以外の被爆者はどこにどれだけいるか。
日本と世界で核兵器をなくす運動は、いつ何をきっかけにどのように広がったか。被爆者はどのような運動を続けているか。「非核平和の世界をつくる」(教科書P.241)ために、日本はどうすれば良いか。あなたは何ができるか。
「原爆の絵」「長崎の子」「赤い背中」「第五福竜丸」「3000万の署名」「検証!核兵器の闇」などのみんなの感想を読んで、共感した意見は何か。その理由を述べよ。
幕末から明治維新の時期に日本はどのように変わったか。次の視点から自分の意見を述べよ。
ペリー来航からわずか14年で幕府が滅亡したのはなぜか。
明治維新政府はどのような国家を作ろうとしたか。
人々は明治維新に何を期待し、どのように裏切られたか。
労働基準法などの「働く人々の権利」にはどのようなものがあるか。日本の歴史は、「働く人々の権利」を確立する視点からみると、どのように発展してきたと思うか。「働く人々の権利」を守るためにあなたは何ができますか。
南京大虐殺、三光作戦、731部隊、日本軍「慰安婦」、強制連行、毒ガス作戦などの被害者やその家族はアジア各地に今も生きている。昭和天皇をはじめ、「過去の戦争に直接責任を負うべき人々の多くは、すでに世を去った。今日に生きる世代は、日本の戦争責任とアジアに対する戦後補償の問題を、どう考えたらよいだろうか」(教科書243ページ)。あなたの意見を述べよ。
戦争、水俣病などの公害、福島第1原発事故の放射能汚染など、「今の社会が抱えている問題は、すべて過去の歴史とつながっています。私たちは、過去からは逃げることはできないし、過去を変えることもできません。しかし、過去の歴史を学ぶことによって、これからの未来をつくりだす指針を得ることができます。未来をつくる一員となることができます」(日本史のシラバスより)。あなたは過去の歴史から何を学び、どのような未来をつくる一員になりたいと思いますか。

0 件のコメント:

コメントを投稿